CPC

 10月7日、研修医CPCが日本赤十字秋田看護大学の講義室で行われました。

 最近、フラジャイルという病理医を主人公にした漫画が(私の中では)ブームになっております。そんな中、CPCの発表をさせていただきました。実際に剖検に参加して、顕微鏡をのぞき、臨床経過もまとめ、といった一連の流れを体験することができました。臨床の中で起こっている現象と、実際に体の中で起こっている現象を照らしあわせて、どのようにしてこの方は亡くなったのだろうかという真相に迫るプロセスは普段なかなか味わうことのできないものであり、大変刺激となりました。発表としては電子カルテの使用できない会場でもあり、その面で苦労しましたが、なんとか形にはなったかなと思います。準備や発表に際してご指導いただいた先生方、病理部のみなさん、そして何より私たちにこのような機会を与えて下さった患者さんとご家族に感謝して、今回の経験を今後にいかして行けたらと思っている次第です。

(奥山 博仁 記)

 今回の症例は肺癌が心臓に直接浸潤した珍しい症例でした。榎本先生、河合先生、太田先生、栗山先生のご指導の元、剖検から病理組織像まで、考察を重ねることができました。普段、診療に携わり、ときに患者さんの死に立ち会うこともありますが、通常では死因については臨床推論の域をでません。病理解剖に携わり、文献に触れることで、普段と異なった視点を知れるという貴重な経験となりました。ありがとうございました。

(新澤枝里子 記)

CPC

 

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