ストロンチウム-89を用いた骨転移によるがん性疼痛緩和治療

 2009年8月より秋田県では当院が初めて、ストロンチウム-89によるがん性疼痛緩和治療を開始しました。

ストロンチウム-89を用いた骨転移によるがん性疼痛緩和治療

 ストロンチウム-89(以下89Srと略記します)は、がんの骨転移による骨の痛みを和らげるための注射用のお薬です(骨転移そのものの治療のお薬ではありません)。89Srはカルシウムと似た性質のお薬で、骨転移病巣における骨の代謝の活発な部位に集まりやすい性質を持っています。89Srは骨転移病巣に集まるとベータ線という放射線を放出し、そのベータ線が骨の痛みを和らげます。89Srから放出されるベータ線は、平均2.4mm(最大8mm)の範囲にしか影響をおよぼさないので、周囲の人への影響はありません。多発性骨転移などで体の外から行う放射線治療が困難な場合でも疼痛の緩和がはかれる可能性があります。

 治療を受けた患者さんのおおよそ2/3で疼痛緩和が得られると言われています。治療効果の期間は一回の注射で約3~6ヶ月間と言われていますが、即効性のあるお薬ではなく効果が発現するまでに1~2週かかり、また投与後3~5日後に一時的に痛みが強くなることがあります。

 このお薬の治療費用は、3割負担の方でおおよそ10万円となります。

参考(薬品メーカーホームページ)

89Srによる治療を依頼される先生へ

 89Srによる治療を希望される患者さんがおられましたら、当院地域医療連携室(018-829-5233)までご連絡ください。

89Srによる治療を希望される患者さんへ

 89Srによる治療を受けるには、患者さんに適応があるのか否か判定が必要となりますので、まず主治医の先生にご相談されるようお願いいたします。

 患者さんから直接治療の申込みは受け付けておりませんのでご注意ください。

 なお、治療に関するご相談は、当院がん相談支援センター(018-829-5000 内線2082)で受け付けております。