病理診断科

特徴・特色

 質の高い医療は、正確な診断とそれに基づく適切な治療が行われることによって担保されています。病理診断科は、顕微鏡を用いて病変を直接診断するため、正確な「最終診断」を行う分野として病院の診療に貢献しています。

 とくに、癌の最終診断において病理の役割が決定的に重要であることは言うまでもありません。最近では免疫染色によって癌細胞の発現するさまざまな分子を同定する、いわゆる分子病理学的手法を用いて癌の分子標的治療にも重要な役割を果たしています。関連する臨床科とはカンファレンスやcancer boardを通じて密な症例検討を行っています。秋田大学医学部の病理学講座とも連携して腫瘍の分子診断に力を入れています。

 今後も患者さんのための癌個別化治療へ向けて、積極的に分子診断に取り組んでいきます。

 当診断科では病理解剖全例についてCPCを行っています。CPCによる死因究明はご遺族への説明というばかりではなく、院内の医療安全対策という観点から、また研修医の教育という観点からも重要な業務として取り組んでいます。

施設認定

  • 日本病理学会研修認定施設
  • 日本臨床細胞学会教育研究施設

病理診断科の業務

 生検や手術検体の病理組織診断、術中迅速診断、擦過検体、穿刺吸引検体、液状検体などの細胞診断、病理解剖とCPC、初期臨床研修医の指導

病理診断数実績

直近3年間 組織診断(件) 術中迅速診断(件) 細胞診断(件) 病理解剖(件)
2020年 5195 304 9799 16
2021年 5319 311 9860 11
2022年 5004 319 9650 6

スタッフ

医師

役職名等 氏名 資格等
病理診断科部長 東海林 琢男 日本専門医機構認定病理専門医
日本病理学会分子病理専門医
日本病理学会研修指導医
日本臨床細胞学会細胞診専門医・教育研修指導医
厚生労働省死体解剖資格認定医(病理解剖)
臨床研修指導医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

  • 非常勤嘱託医師
    榎本 克彦(日本病理学会病理専門医、秋田大学名誉教授)
    大森 泰文(日本病理学会病理専門医、秋田大学教授)
    田中 正光(日本病理学会病理専門医、秋田大学教授)
    鈴木 麻弥(日本病理学会病理専門医、秋田大学助教
    畠山 遥(日本病理学会病理専門医、秋田大学医学部附属病院病理部医員
    宮田 元 (秋田県立循環器・脳脊髄センター臨床病理部部長)

臨床検査技師

田山 明義、浅利 智幸、鳴海 健大、伊藤 泉希、児玉 亨介、石川 惠子
(うち常勤嘱託1名)

[主な資格]

  • 臨床細胞学会認定細胞検査士4名
  • 国際細胞学会認定細胞検査士2名
  • 二級臨床検査士4名
  • 認定病理検査技師1名

技術員
小田長 江里