神経内科

診療科紹介

 神経内科は、主に脳・脊髄・末梢神経・筋肉に起こる病気を診る科です。
 常勤医5名が診療を担当しています。
 外来は月~金曜日 各2名(初診担当1名、再診担当1名)が担当しています。(外来診療表をご参照下さい)
 令和4年4月1日から初診も完全予約制に移行しましたので、紹介状の有無にかかわらず、必ず電話か外来窓口で予約をお取りください。予約なしで初診された場合、当日の診察が必要なときは救急外来での対応とさせていただきます。

 当院の神経内科は秋田県では最初の神経内科として昭和43年に開設され、昭和54年に県の政策医療として神経病センターが設立されました。以後、秋田県の神経難病医療の拠点として神経難病はもとより、脳卒中、けいれん、意識障害などの神経救急疾患にも対応しており、神経内科医の少ない秋田市外からも24時間体制で患者さんを受け入れております。神経病センターとして30床が稼働しています。

自覚症状として

 頭痛、めまい、しびれ、ふるえ、けいれん、物忘れ、言葉をうまく話せない、物が二重に見える、顔がゆがむ、手足の筋力が低下した、歩きにくくなった、転びやすくなった、動作がのろくなったなどの症状を感じたときはご相談下さい。

神経内科があつかう疾患は

 片頭痛、てんかん、脳血管障害(脳梗塞など)、脳炎・髄膜炎、多発性硬化症、視神経脊髄炎、認知症、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、重症筋無力症、多発性筋炎・皮膚筋炎、筋ジストロフィー、脊髄障害、末梢性神経障害などがあります。

代表的疾患の診療内容

  1. 脳血管障害

     当院は脳卒中専門医3名、脳血管内治療専門医2名を擁する脳卒中学会認定研修教育施設に認定されており、急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法および血栓回収療法を行っております。当院では脳梗塞を神経内科医(5名)が、脳出血とくも膜下出血を脳外科医(3名)が24時間体制で対応しております。特に超急性期の脳梗塞治療に力を入れており、発症4.5時間以内のt-PA静注による血栓溶解療法やカテーテルを使った血栓回収療法も脳外科医の協力を得て実施しております。早期からリハビリテーション専門医の指示の下、リハビリ訓練を開始し、慢性期には適宜リハビリ専門病院へご紹介しております。

  2. 神経変性疾患

     パーキンソン病や脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症などの神経難病医療については昭和54年に神経病センターが設立されてから長い歴史と経験があります。短期入院での薬物調整やリハビリテーション、レスパイト入院、さらに難病患者さんの訪問診療も行っております。また遺伝性疾患の遺伝子診断の一部については新潟大学脳研究所神経内科学教室の協力を得て行っております。脊髄性筋萎縮症(SMA)に対するアンチセンス核酸医薬(スピンラザ®)の髄注療法や最近では進行期パーキンソン病に対するレボドパ・カルビドパ配合経腸用液(LCIG; デュオドーパ®)療法も行っております。

  3. 神経免疫疾患
     近年、多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋無力症、ギランバレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)などの免疫異常による神経疾患に対する治療法が大きく進歩しており、当院でも最新の治療法を導入し診療を行っております。

  4. 認知症
     アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などの原因疾患について神経心理検査、脳画像検査(CT、 MRI、 脳血流シンチ)を行い的確な初期診断に努めております。慢性期の薬物治療については、最寄りのかかりつけの先生にお願いする場合があります。入院患者さんで認知症を合併している方については、認知症ケアチームで定期的に回診を行い、他科の入院治療が滞りなく進むように、せん妄予防、転倒予防のための指導を行っております。

  5. てんかん、脳炎、脳症
     痙攣発作で救急搬送された患者さんに対する急性期治療を行っております。近年、注目されている自己免疫性脳炎についても積極的な免疫療法を行っております。

  6. 筋疾患
     多発筋炎や筋ジストロフィー、遺伝性ミオパチーなどの鑑別のために筋生検を積極的に行い、秋田県立循環器・脳脊髄センター脳神経病理学研究部の協力を得て的確な病理診断を行い、治療介入に努めています。

  7. 眼瞼痙攣、半側顔面痙攣、痙性斜頸
     これらの疾患に対するボツリヌス療法を行っております。

  8. 中毒性神経疾患
     重症の急性一酸化炭素中毒には高気圧酸素療法が必要です。当院には県内で唯一高気圧酸素療法の設備があるため、県内全域から一酸化炭素中毒患者を受け入れております。

過去5年間の診療実績

  平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度
外来 初診外来患者数 1,296 1,198 1,091 1,050 982
再診外来患者数 7,934 8,074 8,186 8,221 8,229
1日平均患者数 37.8 38.0 38.8 38.3 38.2
入院 新入院数 442 500 522 525 445
平均在院日数 19.9 20.3 20.6 20.6 21.3
剖検数 1 1 0 0 3
入院内訳 脳血管障害 170 201 229 212 198
神経変性疾患 59 76 65 64 64
免疫性中枢神経疾患 19 16 23 19 23
末梢神経疾患 11 14 33 30 21
筋疾患 7 18 11 13 14
神経感染症 16 29 18 29 16
てんかん・めまい 41 48 55 40 33
腫瘍 2 3 4 9 4
中毒性神経疾患 4 6 13 8 5
内科疾患に伴う神経障害 13 2 5 12 8
脊髄疾患・肺炎など 111 111 86    
脊髄疾患       4 8
肺炎・尿路感染など       93 88
t-PA治療件数 16 24 32 25 30
血栓回収療法 6 4 12 11 12

学術業績(過去3年分)

担当医の紹介

役職名等 氏名 資格等
神経内科部長 原 賢寿 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本神経学会認定神経内科専門医・指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医・指導医
神経内科副部長 大内 東香 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本神経学会認定神経内科専門医・指導医
臨床研修指導医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
神経内科副部長(兼)リハビリテーション科副部長 井上 佳奈 日本内科学会認定内科医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
臨床研修指導医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
医師 木村 嘉克
医師 遠山 玄理

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