内科ローテートコース(内科認定医・総合内科専門医取得コース)

後期研修 診療科別研修プログラム

1.日本内科学会認定内科医(内科認定医と略す) 取得

 内科認定医試験を受験するには、18例の受け持ち入院患者の病歴要約、退院時サマリーコピーの提出が義務付けられています。18例の受け持ち入院患者のうち、13例は消化器、循環器、内分泌・代謝、腎臓、呼吸器、血液、神経、アレルギー・膠原病、感染症の9分野に関して、最低1例を含む必要があります。外科手術例2例(手術記録のコピー提出が必要)、救急症例2例、解剖例1例(剖検報告書のコピー提出が必要)を加え、計18例となります。

 初期研修期間中に、18症例全てを確保していれば、研修終了後、各診療科の専門医コースへ進むことが可能となります。足りなければ、各科をローテートして必要分を確保しなければなりません。目安として、初期研修2年、後期研修1年を経て、内科認定医受験資格を獲得することができます。 内科認定医取得後、サブスペシャリティーの取得を目指し、専門科で研修を続けることも可能です。

2.日本内科学会総合内科専門医(総合内科専門医と略す)受験資格

 総合内科専門医の取得のためには、上記9分野について2症例ずつ、さらに外科転科2例、剖検例2例、合計22症例が必要となります。剖検例と各分野の症例が重複しない場合は、20症例が必要となります。各診療科の専門医コースでは、他科の症例を経験できない可能性があり、総合内科専門医を目指す場合は、内科ローテートコースを選択した方が良いと思われます。

3.研修期間

 内科ローテートコースの研修期間は、必要とする症例数により異なります。目安は、必要な分野数×2~4ヶ月となります。また、志望の専門科を決めていない場合は、本コースでの研修が適当でしょう。

4.研修目標、指導体制など

 診療科毎の専門医コース紹介を参照してください。