代謝内科

後期研修 診療科別研修プログラム

1.特徴

 代謝疾患診療に最も重要なのは医療提供側のやる気であると信じて、できるだけ考えを持った、すなわち論理的な診療を常に心がけています。血糖管理は施設の総合的医療水準の規定要素の一つであり、摂食低下例へも食直後超速効型インスリンやインクレチン関連製剤を駆使した積極的診療が継続されています。日本糖尿病学会の、また北奥羽唯一の日本肥満学会の認定教育施設です。
診療業務の中で他職種との連携がもっとも重要な分野のひとつです。そしてそれは専門医数が限られている場所、時期にこそ必要性が膨らみます。日本糖尿病療養指導士認定機構による資格試験で認定された県内最多の14名のコメディカルスタッフとのチーム医療は、やがて皆さんがその中心的役割を担うようになる際に、必ず参考になるはずです。

2.診療実績(内分泌疾患を含む)

  • 年間外来患者数 約1000名 ・年間入院患者数 約100名

 インスリン持続皮下注射療法(CSII)は導入後6年を迎え、30名内外の患者さんが継続中です。持続血糖モニタリング、心拍変動パワースペクトル解析装置や各種画像診断検査が可能です。

3.研修期間

 日本内科学会の認定医を取得見込み状況で、3年間の研修で日本糖尿病学会と日本肥満学会の専門医試験の受験が可能となります。

4.研修目標

  1. 一般目標
    糖尿病症例に関する幅広い臨床知識を得ることを目指す。糖尿病専門外来と病棟の患者教育プログラムに沿った患者向けの講義や指導を見学、実施する。
  2. 行動目標
    • 1年目:各種糖尿病の病態を理解し、検査計画及び治療計画を立案できる。
      他の専門科の医師と連携し、糖尿病に対する集学的治療を行うことができる。
    • 2年目:患者の日常生活習慣等の背景をよく把握し、コメディカルとの連携を取りながら患者指導を行うことができる。

5.後期研修後の進路

 日本糖尿病学会専門医、日本肥満学会専門医

6.後期研修後の進路

 秋田赤十字病院常勤医、秋田大学内分泌代謝老年医学講座へ、大学院進学を含めての移動も可能。

7.その他

 厚労省の委託研究、臨床治験、国内外の多施設共同研究へは積極的に参加、国内学会への無料参加の他、国際学会参加への手厚い支援もあります。臨床研究の報告は、種々の生活習慣病への個別栄養指導や薬剤効果について電子カルテを駆使した解析をもとに、あるいは循環器内科・婦人科をはじめとした他科との綿密 な連携臨床の成果について、年50回を超えています。