診療科・部門・センターのご紹介

呼吸器外科

診療内容

呼吸器外科は主に肺、気管支などの呼吸器疾患に対する外科的治療を行う科です。
当科で扱う主な疾患としては肺癌が最も多く、他にも気胸、膿胸、転移性肺腫瘍や縦隔腫瘍に対しても手術を行っております。手術だけではなく救急外来では気胸や血胸、膿胸に対しては胸腔ドレーンを留置して治療することもあります。稀ではありますが、緊急で外傷手術を行うこともあります。
呼吸器外科手術の中で最も数が多い疾患は肺癌です。現在では本邦における男性の肺癌による死亡率は第1位、女性では大腸癌についで第2位とされており予後の悪い癌腫の1つと考えられています。
最新のがん統計でも男女ともに罹患数に比して死亡数が高く、治療が進歩した現代においても5年生存率は他の癌腫より低い傾向にあります。
そのような中でも当科では呼吸器外科専門医、肺癌学会指導医、胸腔鏡安全技術認定医等の複数の専門資格を有した医師が診療を担当しております。また呼吸器内科や放射線科との密な連携により治療方針を決定、診療を行っており、複数の科による協力体制のもと肺癌の周術期治療をより良いものにするよう尽力しています。
また周術期や再発に対しても化学療法や放射線治療を積極的に行っております。
ご不明な点についてはスタッフにお気軽にご相談いただければ幸いです。

特徴‧特色

当科の手術は後述の如く、約9割が完全胸腔鏡下手術です。完全胸腔鏡下手術は傷が小さいだけでなく、侵襲の少ない手術として全国的に知られています。しかしながら、難易度が高い手術でもあり、熟練した技術が必要となります。そんな中、当科では秋田県内でも積極的に完全胸腔鏡下手術をおこなっており、その手術件数は県内随一であり当科の最大の特徴といえます。
全国的に高齢者肺癌が増える中、秋田県でもより高齢の患者さんの手術をおこなうことが増えています。肺癌の手術は決して簡単なものではありませんが、高齢者にも優しい手術治療を目指して日々頑張っています。

主な対象疾患

  • 肺癌
  • 自然気胸
  • 縦隔腫瘍
  • 膿胸
  • 良性肺腫瘍
  • 転移性肺腫瘍
  • 手掌多汗症
  • 胸壁腫瘍

など

治療内容

小さな創で回復の早い胸腔鏡手術など専門性の高い治療を行っております。
いずれの治療に対しても、ご本人、ご家族の意思を尊重し、一緒に相談しながら、ご満足のいただけるような診療を行っていきたいと考えております。
手術には積極的に胸腔鏡を使用し、手術創による後遺障害に留意し術後の早期回復に努めております。胸腔鏡は最新の4Kシステムを使用しております。
また、ご高齢の方や心疾患・糖尿病・肺気腫などの併存疾患を有する方であってもより安全に治療が受けられるよう周術期の耐術能評価を他科と相談しながら綿密に行っております。

肺癌

進行度、合併症の有無、患者さん御本人の体力に応じて手術を前提に治療計画を作成、治療前にご説明し、ご承諾いただいた内容で治療いたします。

肺腫瘍

診断のつかない腫瘍についても胸腔鏡を使用した小さな創で診断・治療いたします。転移性肺腫瘍についても大腸・直腸癌、腎癌、骨肉腫などは手術により予後の改善が期待できる場合がございますのでお気軽にお問い合わせください。

自然気胸

胸腔鏡を使用した小さな創で治療いたします。術後数日での退院が可能です。

手掌多汗症

胸腔鏡を使用した小さな創で治療いたします。翌日退院可能です。

入院診療

クリニカル・パスを作成しそれに従って治療を進めます。
当院の周術期管理の特長としては循環器内科・代謝内科などの専門医師に担当医として診療に参加してもらい併存疾患の管理を行なうことで合併症の発生予防を図っていることです。術後の平均在院期間は併存疾患のない方であれば4~7日、併存疾患のある方でも10~14日です。
また術後に抗癌剤・放射線治療が必要な場合や術後再発した場合にも当科で安心して治療を受けることが可能となっております。必要時には呼吸器内科・放射線治療科と連携し方針を決定し治療を行っています。

かわい ひでき

河合 秀樹

役職 院長
資格 日本外科学会認定医・外科専門医・指導医 日本胸部外科学会認定医・指導医 呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了 臨床研修指導医 医学博士

あたり まいこ

中 麻衣子

役職 呼吸器外科部長
資格 日本外科学会外科専門医・指導医 呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医 日本呼吸器外科学会胸腔鏡安全技術認定医 日本胸部外科学会専門医会員 日本呼吸器外科学会評議員 日本肺癌学会暫定指導医 臨床研修指導医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了 医学博士

すずき ようへい

鈴木 洋平

役職 呼吸器外科副部長
資格 日本外科学会外科専門医 臨床研修指導医 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

こばやし みらい

小林 未来

役職 呼吸器外科副部長
資格 日本外科学会外科専門医 臨床研修指導医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

外来担当医表

  • 受付時間は午前8時から午前11時30分までです。
午前
9:00~
鈴木(洋) 小林(未)
(第2・4)
(予約のみ)

鈴木(洋)

小林(未)
(予約のみ)

休診・代診情報

診療実績

年間呼吸器外科手術件数 120例前後
原発性肺癌 60~70例
自然気胸 15例前後
転移性肺腫瘍・縦隔腫瘍 10~20例
膿胸その他 10~20例

手術内約

令和4年 令和5年 令和6年 令和7年
全件 完全胸腔
鏡下手術
全件 完全胸腔
鏡下手術
全件 完全胸腔
鏡下手術
全件 完全胸腔
鏡下手術
肺癌 67 64(96%) 62 60(97%) 68 66(97%) 67 59(88%)
転移性
肺腫瘍
3 3(100%) 8 8(100%) 13 12(92%) 10 9(90%)
気胸 12 12(100%) 17 16(94%) 21 21(100%) 12 12(100%)
縦隔腫瘍 6 3(50%) 4 2(50%) 3 0(0%) 3 3(100%)
外傷 1 1(100%) 1 0(0%) 0 0(0%) 1 0(0%)
炎症性
疾患
(膿胸等)
11 11(100%) 2 2(100%) 6 4(67%) 7 7(100%)
その他 11 9(82%) 8 8(100%) 15 12(80%) 15 13(87%)
合計 111 106(97%) 102 97(95%) 126 116(92%) 115 106(95%)
  • 小数点以下は四捨五入
  • 完全胸腔鏡下手術のみ。hybrid VATS(創8cm以下)および開胸コンバート症例は胸腔鏡下手術に含まず。

学術活動

毎年、関連ある全国学会での発表や論文作成などの学術活動にも力を入れています。

2024年度 2025年度
日本呼吸器外科学会学術集会 2題 3題
日本肺癌学会学術集会 2題 1題
日本胸部外科学定期学術集会 1題
日本臨床外科学会総会 2題 2題
論文 2編