置戸赤十字病院での地域医療研修

 2017年9月、北海道の置戸町へ地域研修に行きました。人口約3000人、きつねや鹿など野生動物も見ることができる緑豊かな町でした。町にひとつしかない、地域に根付いた病院で、先生方と患者さんの強い絆が診療の中で時折感じられました。慢性期病院の置戸赤十字病院では、重症の患者は転院搬送となったり、欲しい薬がすぐに手に入らなかったりと、急性期病院の秋田赤十字病院とは異なる環境も多く、戸惑うこともありましたが、地域医療の現状も肌で感じることができ、今後の自分の診療に役立てたいと思いました。病院スタッフの皆さんも町の方々もとても優しく、慣れない私に丁寧に教えてくださり、とてもありがたかったです。夜は近隣の温泉施設に通い、休日は置戸の収穫祭に参加したり、網走や知床、湖巡りをして北海道の秋も満喫できました。2年目となり、診療に慣れてきた時期に、異なる環境で過ごした置戸赤十字病院での1か月はとても濃く、充実した日々となりました。置戸赤十字病院の先生方、スタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。                             

(小黒 希理 記)

 

 

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